手塩皿
手塩皿…今ではあまり聞かなくなりましたが、関西の年配のご婦人なら手塩皿のことを
「おてしょう…」
と言われる方もたまにおられます。おてしょうとは、主に女性が用いる言葉です。
手塩皿は、小さく浅い皿のことで、今では一般的に小皿と言われています。
もとは、食膳の不浄を清める意味で、お膳に小さな塩が添えられていました。その少しの塩を入れる小皿のことを"お手塩皿"と言います。そのことから"手塩皿"と呼ばれるようになりました。
今ではあまり耳にすることがなくなった手塩皿…確かに、食するという事は植物や動物の命をいただくこと。改めて、今は飽食の時代ですが、食事の有難さを手塩皿の名前の由来から教えてもらった気がしました。
0コメント