2019.04.03 11:29銘 富貴長春うつわの裏に書かれた銘には色々なものがありますがつくられた時代を表すものではなく中国のものを真似て書かれたものです。真似て書きうつしたものですので大きく間違っているものもたまにあり眺めていると微笑ましく思うこともあります。今回ご紹介した小皿の裏には"富貴長春' (ふう...
2019.03.08 11:05なまけてましたブログをはじめてしばらく書くことを怠けていたらこういう事ほど月日が経つのは早くあっという間に今日になっていました。書かないとな〜書かないとな〜と思えば思うほど何を書こうかな〜何にしようかな〜と思えば思うほどまた明日でもいいかな…そう、明日にしよう!と思い続け今日になってしまいまし...
2018.12.25 10:06文様 柘榴見込みに描かれた柘榴…昔から日本に柘榴というものがあったのだろうか…と思いますが伝えられた時代は古く平安時代の頃になります。日本では当初柘榴の実は食用としてではなく衣服を染める染料として栽培されていました。柘榴は夏の季節に大きな花を咲かせ秋から真冬にかけて大きな実をつけます。厚い...
2018.11.29 09:55文様 粟とうずら粟とうずらが描かれた中鉢…うずらは秋に渡来し平地の草原や稲田に群れをなして棲むキジ科の鳥である。うずらは秋の風物とともに描かれなかでも実りの穂を垂れた粟とうずらは最も好まれた組み合わせでした。やきものの文様としては古九谷様式や柿右衛門様式にみられる粟とうずらは優品と見らました。柿...
2018.11.21 10:18豆皿眺めているだけで楽しい豆皿…コレクションされている方も多いように思います。豆皿の歴史は手塩皿にさかのぼります。中国国内の内乱により中国が磁器の輸出ができなくなった1650年ごろから日本の商人が食生活にあった食器を窯元に直接発注するようになります。中国の磁器になかったサイズや形、絵...
2018.11.16 11:36角皿 染付四隅が隅切りされた角皿とても繊細に描かれたうつわです。1本1本の線の細さに気が遠くなるような作業を想像し日本人の丁寧さと器用さがよく伝わるうつわだと思います。塗りつぶしをする濃(だみ)の技法は使わず線描きだけの素描きと呼ばれる技法で描かれています。高台には「玩」という銘が書かれて...
2018.11.14 08:45唐草牡丹の唐草が描かれた小鉢。存在感があります。唐草については時代ととも描き方が変化していく様が唐草の面白さでしょうか…最も有名な蛸唐草…初期の1700年代は茎の両縁は細筆で輪郭線を描きその中を丁寧に丁寧に塗っていく描き方で蛸唐草の特徴であるイボイボはハートの形をしているものが多いで...
2018.11.11 07:41焼継師伊万里の本を読んでいて、面白いことが書かれていました。伊万里や古い焼物が好きな方なら、ご存知の方も多いのかも知れません。欠けや割れたうつわを継ぐ焼継師といわれる商売が江戸時代後期にありとても流行っていたようです。金継ぎはとても有名で、今もある技法です。金継ぎをされた後うつわはとて...
2018.11.07 11:18文様 鶴鶴が描かれた鉢。大きさも七寸(21cm)とちょうど使いやすい大きさです。鶴…鶴は千年、亀は万年という言葉がとても有名ですが鶴は「長寿延命」「生命力」の象徴として知られまた、夫婦愛の強いことで知られているので雌雄が一緒に描かれた文様には「夫婦和合」「子孫繁栄」を表しました。また、鶴...
2018.11.06 11:07文様 犬このうつわ…可愛い犬が描かれています。犬は、人間の命令を忠実に守り多産であることから安産を司り子供を守る神様のしもべとされるている吉祥文様です。このうつわに描かれた犬は何ともとぼけた感じが可愛く描かれています。お祝いの席やお正月は勿論クリスマスにも似合いそうな可愛いうつわです。
2018.11.03 08:43菖蒲菖蒲…あやめと読みますがしょうぶとも読みます。漢字は同じでもあやめとしょうぶは別物です。あやめは分類によると、アヤメ科アヤメ属ですが、しょうぶはサトイモ科に属します。あやめとしょうぶは葉っぱが似ているだけで、美しい花を咲かれるのはあやめのようです。しょうぶも花を咲かせますが、どち...
2018.10.28 10:02文様 鳳凰うつわに描かれた鳳凰。とても優雅で美しく描かれています。鳳凰は、麒麟、亀、龍とともに四霊とよばれる想像上の動物で、喜ばしいことがあると出現すると古代中国で考えられていました。鶏のように冠をもち、尾が長く、羽毛は五色に彩られ、鶏と孔雀を組み合わせたような姿で表現されています。鳳凰が...