文様 柘榴

見込みに描かれた柘榴…
昔から日本に
柘榴というものがあったのだろうか…
と思いますが
伝えられた時代は古く
平安時代の頃になります。
日本では当初
柘榴の実は食用としてではなく
衣服を染める染料として
栽培されていました。

柘榴は
夏の季節に大きな花を咲かせ
秋から真冬にかけて
大きな実をつけます。
厚い皮におおわれた柘榴の実のなかには
赤く小さな沢山の実が入っています。
そしてその果実の実の一つ一つに
小さな種子が入っています。
もともとの原産地は
トルコやイランなどの西アジアとされ
シルクロードを通じて中国へ
そして日本に伝えられました。
西アジアでは
たくさんの種子をつけることから
豊穣や子孫繁栄を意味する果物として文様化され
ペルシャの遺跡には
柘榴文様が配された美術品が多く発掘されています。
中国でも子孫繁栄を意味する文様として伝えられ
日本も同様に
子孫繁栄の象徴となりました。
 
このように日本にも古くから柘榴が栽培され
染料として生活のなかで使われていたようです。
こうして古いうつわに描かれていることに
納得した次第です。



凪〜nagi〜

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