印判 唐子
この器には、獅子が描かれ、波文様にちどりが描かれ、幾何学文様が描かれ、そして唐子が五人描かれた、とても美しい七寸皿です。
唐子とは、唐(中国)の子供を描いた文様で、唐子が描かれている人数によって器の格が異なります。
七人描かれた"七人唐子"が最も格が高く、"五人唐子""三人唐子"と続きます。
よく唐子が描かれた器を見かけますが、あまり惹かれることはないのですが、今回のこの器は、唐子の姿やちどり、獅子がとても美しくバランス良く描かれているように感じた器でした。
江戸時代には、長崎の平戸藩の御用窯である、三河内焼でしか作ることが許されなかった伝統の図柄。時を経て、違う窯でも焼く事が許された器の一つだと思うと感慨深いものがあります。
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