瑠璃釉 角皿
とても深く美しい瑠璃色の器です。
この器に何を盛れば、この器の美しいを引き立たせることが出来るのか…
とてもとても難しいように思いますが、深い色の器ほど、鮮やかな野菜やシンプルな魚料理が似合うのかも知れません。
本焼用の透明な釉薬の中に呉須(染付の顔料)を入れて作る瑠璃色の釉薬が瑠璃釉です。陶器に用いられることはほとんどなく、磁器によく使われます。
有田では、初期伊万里(17世紀前半)の時代から瑠璃釉が用いられていました。その頃は勿論、江戸時代でも呉須自体高価でしたので、呉須をふんだんに使う瑠璃釉は、作られた数が少なく、見かける事があまりない器です。
本の中では、何度か見たことがありましたが、手にとってみると、藍色というより瑠璃色と言われる色の奥深さに美しさを感じます。この綺麗な器が割れる事なく残っていたことに、不思議な縁のようなものを感じた器でした。
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