文様 うさぎ

見込みに描かれた可愛い兎。食べ進めていくうちに、兎が見えるという、なんとも可愛いうつわです。

月に兎が住むという伝説は仏教説話ですが、月の餅つき伝説は日本独自のものです。
波兎は琵琶湖の竹生島をモチーフにしているとされ、謡曲「竹生島」の"月海上に浮かんでは兎も波を走るか面白の浦の気色や"に因みますが、鰐鮫を欺いて海を渡ろうとしてした因幡の白兎のイメージも投影されていると考えられます。
宋への留学を終えて帰路についた大応国師の船が嵐に遭遇した際に白兎が波上を疾駆して、水路を開き窮地を脱したという説話も知られており、波兎との関係が注目されています。
又、波兎は火伏せの神としても知られており、火を扱う陶工だけでなく、当時の人々の火伏せの神への信仰心も強かったと考えられています。

可愛い兎の文様に火伏せの神への信仰心が背景にあるとは、不思議な気持ちですが、うつわに描かれた兎は、可愛い兎や丸々とした兎、ちょっとマヌケな感じがする兎まで色々な兎が描かれています。これからも愛嬌たっぷりの兎からすました兎まで、幅広くご紹介できたらと思います。

凪〜nagi〜

何気ない日常にそっと色を添えてくれる… そんな和の器や古道具を販売しています。 何気ない日常に たまに鼻歌を口ずさみたくなるような… たまにスキップしたくなるような… そんな日々のお手伝いが出来たら幸せです。

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